2019年の自作ラジオに始まり、ベリカードのコレクション、アマチュア無線局JK1DOEの活動まで、随時更新します。

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バランの製作

 アマチュア無線を始めるにあたってバランを制作しました。今回作ったものはフェライトコアに撚線を巻き付けたものでフロートバランやソーターバランと呼ばれているものです。

 

 材料                        個数

フェライトコア FT-50-43  1個
ビニル被膜線 30cm  2本
アンテナ端子  2個
プラスチックケース SW-40 or SW-50  1個
BNCレセプタクル  1個

抵抗51Ω(swr測定用)

 1個

 

 作り方 

まず、細めのビニル被膜線を2本ツイストして撚線を作ります。

ツイスト線.jpg

これをフェライトコアFT-50-43に7、8回ほど巻き付けます。FT-50-43は思ったより小さかったので巻くのが大変でした一回り大きいサイズのコアを使った方がいいかもしれません。ケースの穴あけと部品の取り付けをしたら、線の先の被膜を剝いてコネクタのホットとグランド、アンテナ端子にはんだ付けします。これで完成です。意外と簡単に作れました。

バラン測定.jpg

swrの測定をしました。大電力用の抵抗を200Ωしか持っていないので4個パラレルで50Ωにしています。リグのswrメーターで測定しましたがHF+50MHzでswrは1でした。M型コネクタタイプのものも作ってみました。コネクタがそこそこ大きいのでケースを大きくする必要があるのと穴あけの位置に気を付けてナットが閉まるようにコネクタをセットする必要が出てきました。特性はBNCタイプと変わりませんでした。

パドルの製作

 リグの内蔵エレキーを使ってモールス符号を打つためのものです。やはり製品化されているものは高価なので自作することにしました。しかし、僕が持っている工具は電動ドリルとドライバー、ペンチ、ニッパー、彫刻刀ぐらいなので分厚い金属の加工はできません。そこで0.3mm厚の銅板を使うことにしました。銅板に穴をあけてからペンチで折り曲げてパーツを作りそれらをビス止めでかまぼこ板上に構築していくといった手順となります。重量があまりないため滑り止め用に戸当たりゴムを底面に張り付けるといった工夫をしました。接点間隔の調整が重要で打感に大きく関わります。大がかりな工具をそろえなくても作れるパドルで銅板のしなやかさがあり、打ちやすいです。実際の交信でも使用しています。

自作パドル.jpg 自作パドル2.jpg

 今回は上記の通りに製作しましたが、ホームセンターで売っているステーを組み合わせて作るのもいいかもしれません。

7MHz用フルサイズインバーテッドVダイポールアンテナの製作

バランの製作で作ったバランを使って7MHz用のアンテナを作りました。構造は単純でバランの両方の端子にそれぞれ10.1mほどの銅線を接続したものです。給電は同軸ケーブル5D-2Vです。M型コネクタのはんだ付けが意外と大変でした。はんだの乗りが良くないです。碍子の代わりに木片に穴をあけたものを使って絶縁し、アンカーと支柱に括りつけました。フルサイズなので特性は言うまでもなく非常に良いです。しばらくはこのアンテナで運用しようと思います。