利尻島は全周50kmほど。
50cc原付でも朝スタートすれば、あちこち立ち寄りながら楽に一周できる。

「竜の鱗」と呼ばれる特殊な地形スポットに行ってみた。
最近注目されるようになったようだが、大人の事情からか観光ガイドには載っていない。
予めGoogleマップの航空写真でルートの見当をつけて挑戦してみた。
「竜の鱗」(上の地図の赤マーク)は利尻富士町・鬼脇のヤムナイ沢沿いにある(国土地理院では豊仙沢川)。
かつては登山道の入口があったらしく、治水工事が行われている。
鴛泊から道道108号を南下し、工事の資材置き場を過ぎて小さな川を渡ると鋭角に右折できる箇所がある。

ここがスタート地点。砂利が新しく、安心して突入できる。

林道(作業道?)は小さな川に並行し、川石がゴツゴツと敷き詰められたような感じ(上の地図の水色のルート)。
オフ車なら問題ないが、スクーターは慎重に行く必要あり。
オオイタドリが両側から道に覆いかぶさっている箇所も多い。
スクーターならコロボックル状態で草の下をくぐれるが、オフ車は正面から草と戦う必要がある。

スタート地点から10分ほどで川原に通じる砂地の分岐があるが、ここは直進。

数分で「通り抜け出来ません」の看板。
だが道は明らかに良くなっているので、迷わず進む。

スタート地点から20分ほどで舗装路に突き当たった。
Googleマップで見当をつけていたもう一つのルートとの合流のようだ。

そこを右折すると数分でヤムナイ沢の渡渉ポイント。
水量は大したことはなく、スクーターでも渡れる程度だが、ゴロゴロした川石だけ注意。

渡渉後は傾斜のある砂利道となり、ところどころ雨水でえぐれた箇所がある。
何か所か左への分岐があるが、ひたすら直進。

だんだん砂地の箇所や大きな石も増えてくる。
タイヤ径の小さいスクーターではスタック、スリップするので、ほぼ足ペタ定速走行で進む。
初めての場所で標識も一切ない。霧が出て、ヒグマ上陸のニュースも頭をよぎるが前進。
スタート地点から45分で「竜の鱗」に到達した。
標高はなんと496m。
渡渉ポイントから実測2.1km。徒歩なら1時間だろう。
霧のため写真が撮れず、一瞬のシャッターチャンスのために数分待った。


「竜の鱗」には車が数台停められるスペースもある。
100mほど先の転回所で林道は終了。
ヤムナイ沢には霧が充満していた。

観光地化されていないとはいえ、もともとヤムナイ沢の入口。
知っていれば手軽に楽しめるとっておきスポットと言える。
そのうちブラタモリに登場するんじゃないだろうか。
帰りもレンタルのスクーターをコカさないように慎重に降りていく。
渡渉ポイントの手前には数台の駐車スペースがある。
2駆車など不安な方もここに駐車して徒歩で行くことは出来る。

渡渉ポイントから先は舗装路を下り、鬼脇の郷土資料館前の道に出た。
「竜の鱗」から実測5.1km。

行きの林道(?)は看板に見当たらない。。。

敢えて林道でアタックしたい人以外は、郷土資料館前からが無難だと思います(冒頭の地図で黄緑のルート)。