僕の見た実際の教官
カーアカの宿舎の一階には指導員紹介が貼ってある。
その中でも記憶に残ったのはやはり江連教官だろう。合宿初日の説明時に初めて会った。エンストする物まねが面白い。一人だけ独特のオーラを放っている。教習生をバイクで追い回しているなんていう噂は真っ赤なウソ。よくバーンアウトという技をやっていた。
カーアカの教習では、教官が見本を見せてそれをやってみるという形態だ。言われたようにできないと怒鳴られたりもする。実際、スラロームでアクセルを回しすぎた時は『あぶねえだろぉ!』という感じで。未成年の場合は特に怒られる。大の大人にはきつくないみたい。
基本はそんな感じだけど、たまにちょっとしたアドバイスをくれる。それがとんでもなく効く。クラッチレバーを一緒に操作してもらった時から急激にエンストしなくなった。怒鳴るだけじゃなくて教えるのも上手い。
教官が日々練習している
そんな教官たちだが、その日の最後の教習が終わると、教習車でスキルアップのために練習に励んでいる。高速で8の字を永遠に回っている人、スラロームをずっとやっている人など様々だ。教官をやっているほどの実力があっても、向上心を持って練習している姿がとてもかっこよかった。明日も頑張ろうという気持ちになる。