合宿10日目 卒検 くもり

六時に起床。英単語を見て、身支度をし、朝飯を食べる。
いつも通り朝礼に行く。
そして、8:50から課題の説明ということで今日の卒検についての説明を受けた。検定は1コースだった。前の卒検が2コースだったので予想はついていた。路面がぬれいているので急制動の停止限界線が三本目になった。
一発アウトになってしまうこと、また大まかな減点の種類、点数を聞いた。一発アウトにだけはならないように、という心構えで卒検の準備をした。検定開始時間は10:00で、もう雨も止んでいて、路面も乾きつつあった。これで急制動が三本目なのは楽勝だと思った。本当にラッキー。
卒検の時はいつものゼッケンは着ないで走る。自分の順番が来たので、検定担当の教官に大きな声で受験番号、フルネーム、そしてお願いしますを言った。バイクに正対し、お願いしますの一礼を深々とし、深呼吸してからいつものようにバイクにまたがった。この教習所は卒検前の慣らし運転などはないのでその日、初めてバイクに触れるのが卒検本番ということになる。元気に発進。検定用のバイクは普段の教習の物よりもいい感じで、クラッチが繋がるところが自然で乗りやすかった。ミラーもしっかりしたものだった。練習通りを意識して次々と課題をこなしていく。スラロームは一発アウトが怖くて後半アクセルを積極的に使えなかった。坂道発進は今までで一番スムーズにできたと思う。急制動はいつもより速度を抑えてパイロンを40km/hちょうどで通過したので余裕だった。二本目で止まれそうだったが大事を取って三本目まで使った。最後の課題である一本橋。怖かった。本当に怖かった。緊張で手が震える。おかげでハンドルがブレブレだった。前半はとにかく渡り切ることだけを考えて、後半はクラッチを切ったり繋いだりしてタイムを稼いだ。無事渡り切った時には本当に安堵の気持ちでいっぱいだった。発着点に帰って、降り方まできちんとやって、教官とバイクにありがとうございましたの一礼をし、卒検終了。教官がいる検定の櫓に上っていき、アドバイスを受ける。
青信号を通過するときの安全確認が抜けたこと、スラロームのタイムがほんの少し足りなかったことを指摘された。減点の点数的には合格したと思った。
そして、加減速のメリハリがとてもよかったと褒められてうれしかった。初日にバイクを転ばしてレバーを折った奴が卒検で褒められるまでになったと思うと感慨深い。
見に来ていた人の質問に答えて別れの挨拶をして第四教室で合格発表を待つ。前回の卒検の合格率は95%ということで自分の期がどれほどなのか期待が高まる。
そして合格発表。一番の子から順番に受験番号が呼ばれていく。同期の男子は全員合格した。
副校長から卒業証書が手渡され、その他もろもろの事務手続きをして、晴れて卒業となった。